ワークショップのまとめ
岐阜県七宗町は、製鉄に由来する地名を持ち、尾張様の奥納戸・七宗山と呼ばれ、木曾檜を産する山の国と同時に、 飛騨と美濃を結ぶ要所でもありました。そして、町内には石にまつわる景観資源が、自然の物や人工の物を問わず、 多数点在しています。
1970年に発見された、日本列島最古の石と言われる上麻生礫岩や、飛水峡のポットホール群、そして、 500体以上といわれる石像物などは、その代表的なものです。これらの石にまつわる景観資源を地域の共有財産として 景観まちづくりに有効に活用し、「美しさ」、「わかりやすさ」、「親しみやすさ」、「個性(アイデンティティ)」 などをつくり、住みよい町として良好な景観の形成に努めていくことが重要と考えます。
「石の国」ひちそう
としてまちのイメージを統一化し、
その玄関口である本郷地区の一体的な整備を提案します。
本町の道路交通網整備の現状と課題
(七宗町第三次総合開発計画より)
近年、モータリゼーションのめざましい発達とともに、道路整備に対する住民ニーズは、高度化、多様化しております。
本町の南東端を走る国道41号線は、中部圏における主要幹線道路でもあり、東名・名神高速道、東海環状自動車道などへつながる アクセス道路であり、重要性を再認識し、円滑で安全・快適な道路整備を促進していく必要があります。
また、隣接する他市町とをネットワークする主要地方道可児金山線、富加七宗線については、1車線区間が多いことから 早期に2車線改良が実現できるよう、県に対して強く要望していく必要があります。
町道については、改良、舗装ともにまだ十分でないことから、通勤・通学・買い物客など町民の利便性を高めるとともに、 交通量の増大や自動車の大型化に対応できる、安全でうるおいのある道路環境を創出していく必要があります。
国道41号線から本郷へのアクセスは、現在の芝地区を整備し、また、生活者のための生活ルートとしても、安心して歩ける
コミュニティ道路
のような空間づくりを行う計画を提案します。
A-1
本郷地区と樫原地区の
生活ルートや中学校通学ルートとして
、また、観光スポットとしても、 下切バイパスから中学校に向かう歩行者中心の魅力ある橋の計画を提案します。
A-2
生活者や買い物客に対して、主に商業地域を中心に
駐車スペース(3〜5台)
を3箇所程度確保する計画を提案します。
A-3
緊急事態やその訓練に際してヘリポートとして利用できるような、またイベントスペースとしての駐車場の設置計画を提案します。
駅前広場は、基本的には鉄道と他の交通手段とを結び、効率的な交通処理を図るべく設置された交通広場です。
しかし、鉄道が衰退し自動車中心の生活が当たり前となっている今日では、地区の活性化を目指す場合、 駅とその広場を公共的な場所として、その貴重さに着目し、景観面、環境面、あるいは防災面からも重要な施設となるよう 考えたいと思います。
通常、駅周辺には多くの都市機能の集約がみられます。その意味において将来、商業スポットやキャッシングコーナー、 または役場の機能も視野に入れた駅前再開発の計画を提案します。
駅を、子供や高齢者はもちろん幅広い年齢層の方が気楽に憩いを求めて立ち寄れる場として、施設の複合化を推進し、 まちの顔とする計画を提案します。
既存の駅前公園や機関車庫も含め、「駅周辺緑の
オープンスペース
」として、公園を再生させる計画を提案します。
ただし、この計画では、実際に公園を利用する人が計画に加わり(計画への住民参加)自分たちの公園だと思えるようなものに していくことが重要です。
B-1
人口の減少や若者の町外への流出を防ぐため、近くでテニス・水泳などのスポーツがいつでも楽しめるよう、 生涯スポーツ環境の充実を図り、周囲の自然をも含めた生活環境を考えていくことで、人口増加につながる町営住宅、 アパートの整備計画を提案します。
本郷上組から役場裏、宝樹寺、諏訪神社に至る旧山道を利用し、約1時間の
ウォーキングコース
を設置する計画を提案します。
C-1
将来、個人商店が集まった共同店舗や小規模スーパーでも営業可能な地域として、まちづくりのための基盤整備が、 計画的に促進されるますよう提案します。
上麻生公民館の新設
については、スポーツ活動、文化活動、インターネットもできる図書館など、 そして児童センターやボランティアセンターの役割を担うべく、コミュニティセンターとしての機能を含めた 複合的な施設として利用出来るような整備計画を提案します。
D-1
現在本郷区には、身障者が利用できる公共のトイレがありません。
特に上麻生駅や上麻生公民館のトイレは、不特定多数の方が使用される場所です。福祉の町づくりを目指す七宗町としても、 早期に改善されることが望ましいと思います。
上麻生公民館の新設については、行政主導の計画ではなく、
"広く住民の意見を採り入れてすすめてほしい。"
と言う声が多く出されていますので、計画への「住民参加」を実施し、利用者の意見を反映した施設が施工されることを希望します。
開催までの経緯
委 員 募 集
第1回協議会開催のお知らせ
第2回協議会開催のお知らせ
第3回協議会開催のお知らせ
第4回協議会開催のお知らせ
ワークショップのまとめ
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