たいらの飛水炭
たいらの飛水窯

たいらの飛水窯


原材料



 原材料の孟宗竹

 竹は 33cmに切断してから細かく割って節を
 取ります。
 1回の装填で約7本の竹が必要です。

 竹は伐採してから1〜2週間自然乾燥させると
 良いようです。
 若い竹は竹炭の品質を低下させます。
装填



 原材料装填の様子

 窯に装填する場合、写真のように8つの束と
 して、縦に並べます。左右と上部の隙間には
 バラの竹を横にしてしっかりと詰めます。
 
装填完了



 原材料装填完了

 装填を完了したら蓋を乗せて土を被せます。
 できるだけ粘土質の土か赤土を乗せますが、
 不十分な時は、煙が漏れますし、窯を密閉
 する時うまくいきません。

 慣れてくると4〜5cmの土被りでもOK!
火入れ

 火入れの様子

 窯を暖めて原材料に着火させるべく点火
 します。

 窯の白い煙は、窯の温度上昇による水蒸気
 です。まだ煙突から煙は出ていません。

 この状態で2〜3時間焚き続けると着火
 します。気温や窯の温度により着火まで
 の時間は変化します。

 雨上がりでは+1時間です。
 連続して作業すると-1時間となります。

着火





 原材料に着火

 原材料の竹に着火すると煙突から真っ白
 な煙が立ち上がります。

 このまま放置するとすべてが燃えて
 灰になってしまいます。

コロ



 封鎖の準備

 焚き口に太い薪を詰めてから封鎖の準備
 をします。これをコロを作るといいます。

 火種を取り出した上で太い薪を詰めますが、
 これは空気を絞ったあとも窯の温度を下げ
 ないように種火を残すためです。

 火種はなくても窯の温度が高いので30分
 程度で再着火します。
絞り込み



 空気の絞り込み

 窯の火が消えない様に、また炭が灰に
 ならない様に空気の流入量を絞り込み
 ます。

 隙間の大きさで炭の品質が変化する
 ので、神経を使います。
 普通、2cm程度で15cm幅とします。

 煙が青くなるまで約17時間このまま
 放置します。

竹酢液





 竹酢液採取の方法

 竹酢液は窯の煙を冷やして採取します。

 ここでは鍋を煙にかざして採取してい
 ます。滴が見えますか?

 滴(しずく)をじょうごで受け、1升瓶
 に貯めています。

竹酢液2





 竹酢液採取の全景

 竹酢液は1基の窯から500〜900cc
 採取できます。量は気温によって
 変動します。
 冬季はたくさん採取できます。

煙





 煙の様子

 窯の内部の様子は、この煙の状態
 でしか推測できません。

 煙突から30cm程度が透明になった
 ら窯を完全に密封します。

 写真の状態では30分後に止める
 ことができそうです。

止め窯

 止め窯

 窯の内部が完全に焼けた状態で
 窯を密封して火を消します。

 空気を入れるとすべて灰になり
 ますので要注意です。
 煙突は濡れタオルと煉瓦で封鎖
 します。焚き口もコロを完全に
 して封鎖します。

 窯が完全に冷えるまで3〜4日
 かかります。雨避けにトタンを
 被せています。

竹炭完成



 竹炭の焼成完了

 窯が完全に冷えたら、竹炭を取り
 出します。熱いうちに開封すると
 再着火して非常に危険です。

 どんな竹炭ができたのか緊張の
 一瞬です。今回は上出来ですね。

 左が煙突側です。約半分は灰に
 なっている程度が一番です。
 8〜10kgの竹炭が得られます。


飛水窯へ




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