![]() 懸衣翁 |
人間は、死後「三途の川」を渡っていくと言われている。 三途の川は、3カ所の渡り場所(強深瀬、山水の瀬、橋渡)があることから、このように呼ばれている。 生前になした善悪の程度によって渡る場所が違い、悪人は強深瀬を、罪の浅いものは山水の瀬を、 善人は橋渡をそれぞれ渡る。 向こう岸に待ちかまえている奪衣婆(だつえば)が渡し賃(六文銭)を持たないものの着物をはぎ取り、 懸衣翁がそれを川の畔にある大樹(衣領樹)に架ける。その者の生前の悪行により枝のたれ方が異なり、 善人ほどよく垂れるそうだ。 |
さて裁判のことであるが、毎週、裁判官が交代しながら行われ、7週目(49日)に、
9人の陪審員の意見を聞いた上で裁判長である閻魔王(えんまおう)から判決が言い渡される。
十王堂の前には、お地蔵さんが立ってござる。
